スーパーベスト 金田たつえ

金田たつえ スーパーベスト 金田たつえ歌詞
1.愛の絆 Ai no Kizuna


2.~愛しき妻よ~相棒よ


3.桜紅葉

作詞:もず唄平
作曲:島田洋太郎

紅葉(もみじ)しました 我が家の桜
元気を貰った気がします
暑い夏には木蔭をつくり
秋には美しく散る支度
どこかあなたの生き様に
似ているようでとても好き

紅葉しました 我が家の桜
幸せ感じる季節です
猫の額と呼ばれるほどの
一坪少々の狭い庭
そこに苗木を植えたのは
一緒になった春でした

紅葉しました 我が家の桜
見事な命の証(あかし)です
花の盛りの派手さはないが
これこそ有終の美でしょうね
どこかあなたの生き様に
似ているようでとても好き


4.花街の母

作詞:もず唱平
作曲:三山敏

他人にきかれりゃ お前のことを
年のはなれた妹と 作り笑顔で 答える私
こんな苦労に ケリつけて たとえひと間の部屋でよい
母と娘の 暮しが欲しい

いくらなじんだ水でも 年頃の娘のいる
左褄(ひだりづま)
住みにくうございます
浮名を流した昔もありましたが…
ああ あのひと
私を残して死んだ あの人を恨みます

厚い化粧に 憂いをかくし
酒で涙をごまかして 三味にせかれて つとめる座敷
あれが子持ちの芸者だと バカにされても夢がある
それはお前の 花嫁姿

女の盛りはアッという間です 若い妓の時代
もう私はうば桜 出る幕ないわ
でも もう少し この花街に 私を置いて下さい
せめてあの娘に いい花聟が 見つかりますまで

何度死のうと 思ったことか
だけど背で泣く 乳呑児の 声に責められ十年過ぎた
宵に褄とる女にも きっといつかは幸福が来ると
今日まで 信じて生きた


5.お母さん

作詞:関口義明
作曲:花笠薫

どなたですかと 他人のように
わたしを見上げて きく母の
笑顔は昔と 変わらぬものを
いいのよ いいのよ お母さん
やせた手をとり うなずきながら
あふれる涙が 止まらない

苦労親坂 女手ひとつ
なりふりかまわず 五十年
働き続けて くれたんだもの
いいのよ いいのよ お母さん
淡い陽射しの 硝子戸越しに
今年も咲いてる 花すすき

母の背中で ねんねの歌を
きかせてもらった あの道を
今度はわたしが おぶってあげる
いいのよ いいのよ お母さん
心やさしい みんなの中で
いのちを灯して また明日も


6.女の暦

作詞:一ツ橋雪
作曲:池田八声

愛することに 疲れても
それでも二人は 夫婦です
色恋沙汰に 泣かされたって
あなたと私の いとし児のため
耐えて 咲いてる 冬桜
寒の入りです あゝ 女の暦

形式ばかりの 夫婦にも
遊び心も 嘘さえも
悲しいものね 仕草で解る
そうね一度は 命も賭けた
夢にひとひら 残り雪
春まだ遠い あゝ 女の暦

褪せた夫婦の 暮らしでも
あなたに絡む 子供等の
声ききながら 夕飼の支度
こだわり捨てよか 添いとげましょうか
心揺れます 紫陽花に
梅雨の晴れ間の あゝ 女の暦


7.夕顔

作詞:はち惣平
作曲:保田幸司郎

濡れた黒髪 梳く指の
細さに泣けば 焦がれ月
あなたの浴衣の 残り香を
乳房包んで…
庭の風鈴 手にとれば
咲いて夕顔 恋しのぶ

和紙の団扇を 帯にさし
ふたり寄り添い 蛍川
夢もはかない うたかたの
おんな一輪…
こころ淋しく 夏に咲く
白い夕顔 何を泣く

雨はむらさき 宵化粧
書いては捨てる みだれ恋文
追えないあなたに 炎えるほど
若くはないわと…
言って聞かせる 縁先に
揺れて夕顔 みれん咲き


8.夢花火

作詞:三浦康照
作曲:石中仁人

逢えば逢うほど 別れが辛い
辛い別れの しのび逢い
不倫じゃないのよ わかるでしょうか
たとえわずかな間でも
燃えていたいの あなたの胸で
女ごころの 夢花火

私ひとりの あなたじゃないと
知っていながら 奪いたい
愛しか見えない いけない女
帰るあなたを 追いかけて
ひとり見上げる 夜空に咲いた
運命はかない 夢花火

あなたひとりに 命を賭けて
灰になるまで 燃えたいの
信じて下さい 女のこころ
ひとり寝る夜の さみしさを
抱いて探すの あなたの匂い
しょせんふたりは 夢花火


9.あかね雲

作詞:一ツ橋雪
作曲:保田幸司郎

出稼ぎばかりの 明け暮れに
泣いてたお前はヨー もうはや二十才
明日は文金花嫁御寮
見せてやりたや 見せてやりたや恋女房
うすい縁のヨー あかね雲

手塩にかけた 娘なら
幸せになれヨー 涙がほろり
女房ゆずりの 器量よし
空を仰いだ 空を仰いだ横顔に
幼いままのヨー 泣きぼくろ

たまにはおやじの ひげ面が
恋しくなったらヨー 一緒に帰れ
愛し殿御と ヤヤ連れて
抱いてやろうぞ 抱いてやろうぞふところに
明日は晴れるかヨー あかね雲


10.風の追分みなと町

作詞:仁井谷俊也
作曲:蘭一二三

風の江差に 来てみれば
はぐれ 鴎が 波に舞う
あなたお願い帰ってきてよ
日暮れの海に名を呼べば
老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が
おんな泣かせる 港町(みなとまち)

あなた偲べば 鴎の島にヤンサノ-エ-
沈む夕陽も なみだ色

浜に埋もれた 捨て小舟
どこか私に 似た運命
ほろり落とした涙のなかに
やさしい笑顔浮かぶ夜は
海の匂いの 海の匂いのする 酒場で
吐息まじりの こぼれ酒

窓の向こうの 漁火は
女ごころの 命火よ
いつか逢えるわ あなたに逢える
浴衣につつむ 湯あがりの
燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を
思いださせる 港宿(みなとやど)


11.無法松の一生(度胸千両入り)


12.阿波の恋唄

作詞:木下龍太郎
作曲:池田八声

エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ

浮いて浮かれる よしこの節の
節が哀しい 私には
祭りが済めば 元の他人の二人なら
振りは陽気に 踊っていても
音が泣いてる 利休下駄
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ
祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど
主と手を引きゃ こわくない

千々(ちぢ)に乱れた 桃色蹴出し
燃えて過ごした 夢一夜
眠れぬままに 窓を開ければ波の音
女ごころと 鳴門の潮は
止めて止まらぬ 渦になる
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ

つのる未練を 鳥追い笠に
そっと隠して 袖を振る
忘れはしない いのち重ねた恋だもの
胸で貴方に 別れを告げりゃ
三味がひと泣き 阿波踊り
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ